バルセロナ観光で外せないスポットの一つ、ピカソ美術館(Museu Picasso)。実は条件付きで無料入場が可能だということをご存じですか?
この記事では、ピカソ美術館の無料入場方法、予約の仕方、見どころ、注意点を詳しく紹介します。旅行前に知っておくことで、スムーズで満足度の高い観光体験につながります!
ピカソ美術館とは?|ピカソとバルセロナの深い関係
ピカソ美術館(Museu Picasso)は、スペイン・バルセロナの旧市街、エル・ボルン地区にある美術館です。1963年にオープンし、現在ではピカソの作品4000点以上を所蔵しています。
この美術館の特徴は、若き日のピカソの成長過程がたどれること。バルセロナで芸術の道を歩み始めたピカソの、青の時代やキュビスムに入る前の作品が多く展示されています。
ピカソ美術館の基本情報
- 住所
Carrer de Montcada, 15-23, 08003 Barcelona, Spain - アクセス
・地下鉄4号線「Jaume I(ハイメ1世)」駅から徒歩約3分
・RENFE(国鉄)「Estació de França(フランサ駅)」から徒歩約6分
・バス17, 40, 45, V15番系統の停留所近く
・車の場合:周辺に有料駐車場あり(美術館専用駐車場はなし) - 営業時間
・火曜~日曜:9:00~19:00(最終入場 18:30)
・木曜のみ夜間延長:9:00~21:00(最終入場 20:30)
・休館日:月曜、1月1日、5月1日、6月24日、12月25日
▶スペインの祝日は流動的なので、公式サイトで事前確認をおすすめします。 - 入場料(2025年6月時点)
・一般:14ユーロ
・割引:7ユーロ(学生・65歳以上など対象)
・18歳未満&特定日(第一日曜日など):無料 - 公式サイト
https://www.museupicasso.bcn.cat/en - 所要時間の目安
じっくり派:2~3時間
サクッと派:1時間~1時間半
▶ピカソの初期作品や「青の時代」のコレクション、ヴェラスケスの「ラス・メニーナス」変奏作品群など、見どころ満載なので2時間程度は確保しておくと安心です。建物のゴシック建築もじっくり見るなら+30分ほど余裕を。
【結論】ピカソ美術館は無料で入れる?条件と予約方法
無料で入場できるタイミング
ピカソ美術館には誰でも無料で入場できる日があります!!
- 毎週木曜 17:00〜20:00
- 毎月第1日曜日
- スペインの特定の祝日
(スペインの特定の祝日:例)
1月4日,5日、2月12日、5月18日、9月24日
10月14日~4月13日の木曜日(午後4時から午後7時)
4月15日~10月12日の木曜、金曜、土曜(午後7時から午後9時)
無料入場の注意点
- 事前予約が必須!
無料の日でも入場人数に制限があります。 - 公式サイトからのみ予約可能
チケットは公式サイトでオンライン予約するのが確実です(英語・スペイン語対応)。 - 当日は長蛇の列の可能性あり
特に第1日曜日は非常に混雑するため、開館前の到着がベストです。
ピカソ美術館の見どころは?|初心者でも楽しめる3つのポイント
「ピカソ美術館って、アート初心者でも楽しめるの?」と心配な方もいるかもしれません。ご安心ください!ここでは難しい知識がなくても思わず足を止めたくなる3つの見どころをご紹介します。ピカソ入門にもぴったりな内容です。
1. ピカソ初期の作品群
ピカソといえば大胆なキュビズム作品を思い浮かべる人も多いですが、ここバルセロナの美術館では若き日の写実的な絵画やスケッチを見ることができます。
特に10代の頃に描いたデッサンや静物画は、「本当にこれがピカソ!?」と驚くほど伝統的なスタイル。天才の原点を知ることができる貴重なコレクションです。
🎨おすすめポイント
アート初心者でも「ピカソの成長物語」を実感できる展示構成。
2. 青の時代の作品
20歳前後のピカソが心の痛みや孤独を表現した**「青の時代」**の作品群も見逃せません。全体的に暗い青色で統一された画面は、見る人の心にも静かな余韻を残します。
代表作『窓辺の女性』などは感情表現の深さが際立っており、ピカソの人間味を感じ取れる名作揃い。恋愛や人生に悩む20~30代の旅人には特に響くはずです。
3. ヴェラスケスの「ラス・メニーナス」変奏作品
ピカソの遊び心と挑戦心が光るのが、スペインの巨匠ディエゴ・ベラスケスの名画『ラス・メニーナス』を大胆に再解釈したシリーズ。
なんと58点もの変奏作品が展示されており、ひとつのテーマをどれだけ多様に変化させられるかという実験的なアートが展開されています。キュビズムや抽象表現に進化していく過程を感じ取れる絶好のコーナーです。
🎨おすすめポイント
「同じ絵がこんなに変わるの!?」という驚きと発見が満載。写真映えも抜群。
建物そのものもアート|歴史ある5つのゴシック建築
ピカソ美術館は、中世のゴシック様式の邸宅5棟をつなげた建築群に収められています。アート作品だけでなく、建物の細部(中庭、回廊、石造りの階段)にも注目です。
チケット種類と料金(2025年6月現在)
チケット種別 | 価格(一般) | 備考 |
---|---|---|
一般チケット | 14ユーロ | 予約推奨 |
特別展付きチケット | 17ユーロ | 展示により異なる |
学生・高齢者割引 | 7ユーロ | 学生証やID提示が必要 |
無料入場 | 0ユーロ | 上記条件を満たす必要あり |
チケット予約・入手方法について
さて、少し脱線しましたが、
本記事では公式HPからのチケットの購入方法をご紹介します!
1. トップページから『tickets』をクリック
右上の「Tickets」をクリックすると、チケットの種類が出てきます

2. 該当するチケットをクリック。

「Free admission days」が無料開放日のチケットです。
「Tickets」が通常チケットです。
「ガイドツアー」はガイドさんがついて下さり、説明してもらいながら進むものです。
「Free admission days」は既述の通り毎週月曜日に更新されるため、

月曜以外にクリックすると上記のように「Sold out」と出る場合が多いです。
3. 続けて該当するチケットをクリック。

4. チケット区分(一般or割引に該当するかどうか)をクリック

5. 訪問日程をクリック

画像の通り、通常チケットで進んだ場合も無料開放日も選択できるじゃーん!となりそうですが、実際は選択肢に出てきません。
緑や紫の箇所は無料開放日ですが、進むと選択できる時間が有料時間になります。
6. 訪問時間をクリック

インターネットの電波のように、混雑加減がわかります。おもしろい!
7. 訪問者情報を記載

8. 簡単なアンケートと、規約にチェック

ちなみに上記規約内容を翻訳するとこちらです。よくあるやつなので、チケットをオンラインで購入したい方はチェックしましょう。
〇これらの条件を読み、同意したことを宣言します。 データ保護に関する基本情報 処理責任者:バルセロナ ピカソ美術館財団。 目的:美術館のチケット販売サービス、支払い処理、統計。 正当性:提供されるサービスに関する契約関係。 受信者:データは他の人に伝えられることはありません。ただし、法的義務を履行するためです。 利害関係者の権利:美術館の管理者に書面でメッセージを送ることにより、アクセス、修正、削除、データ処理への異議申し立て、制限要求の権利を行使できます。 〇詳細はhttp://www.bcn.cat/museupicasso/en/privacy-policy/をご覧ください。 Museu(美術館) の活動とサービスに関する情報を受け取りたい場合。詳細については、こちら(上記URL先)をご覧ください |
8. クレジットカードで決済

ピカソ美術館のアクセス方法
ピカソへの主な行き方は主に3つあります。
①地下鉄
②レンフェ(国鉄)
③車
最寄り駅は①地下鉄4号線「ハイメ1世」(Jaume I )です。
①地下鉄1番線「ハイメ1世」(Jaume I )から徒歩3分
駅を出て北へ、「プリンセザ通り」(Princesa)を歩いていきます。大通りという感じでなく、比較的細めの通りです。「Brunells」というお菓子orパン屋さんの手前の「ムンカダ通り」(Montcada)を右折すると、ピカソ美術館はこっちだよ~という看板が見えてきます。
〈coming soon! マドリード地下鉄の乗り方、路線図、料金について!〉
②レンフェ(国鉄)「Estación de Francia」(フランサ駅)から徒歩6分
方向的には南西です。バルセロナにレンフェ(国鉄)で到着した人は、地下鉄に乗り換えずそのままレンフェの線で向かう方が便利です!
③車
専用駐車場はありませんが、公式HPには最寄りの駐車場の記載があります。
・Carrer Princesa
・Passeig del Born with Plaça Comercial
・Plaça de la Catedral
・Avinguda Cambó and Via Laietana
子連れ・一人旅・アート初心者へのアドバイス
- 子連れの場合:館内は静かなので、小さなお子さん連れなら短時間で回るか、無料の日を避けて人が少ない時間帯(平日午前)がおすすめ。
- 一人旅の場合:オーディオガイド(日本語なし)を借りてじっくり鑑賞するのもよい体験です。
- アート初心者でも安心:展示は時系列で進むため、ストーリーを追うように楽しめます。
まとめ|ピカソ美術館は「無料+価値ある」美術館だった!
ピカソ美術館は、バルセロナの文化的魅力を象徴する場所の一つです。無料で入場できるチャンスを活かせば、コストを抑えながら質の高い芸術に触れることができます。
事前予約をしっかりして、ベストな時間帯に訪れれば、混雑を避けてゆっくり鑑賞できます。
街歩きや周辺観光と組み合わせて、心に残る一日を過ごしてくださいね。